隻眼元帥記

ドラクエ10の色々を。コツコツと執筆。

World Baseball Classic 2023

残念ながら仕事で準決勝から先はリアルタイムで見ることができませんでしたが

それでも何か書きたくなる大会でしたので観戦後記など

野球に興味がないかたはブラウザバックで~



【東京ラウンド】

お世辞にも予選とは言い難い相手国ばかりとなったプール

なにせどこの国にも現役メジャーリーガーの一人もいないわけですから負けるという発想すらわきません

いや日本もメジャーリーガーは4人しかいないとか言われるとアレですけど、ほら野球星人がいるしね?

ということで見所はなんといっても

大谷翔平

につきます

休みの日にタイミングがあえばエンゼルスの試合を見てはいますが日本代表として日本人の中にいるオオタニサーンなんて貴重すぎて

そして期待にたがわない超特大ホームランまで魅せてくれるし

しかも自分の看板直撃とかもってるにも程があるってもんです


予選で特筆すべきはやはり

ヌートバー

かな

初球から積極的に振りにいく姿勢、闘志溢れる守備

代表たるものを体現しチームメイトにガッツを注入してくれたことは間違いありません

彼もまた現代のサムライだった


【準々決勝 イタリア戦】

ついに本当のWBCが、はじまる

んですけど無難に勝ちましたね

やはりメジャーリーガーがいるとはいえトップクラスが複数いるわけでないし、日本のピッチャーのレベルを考えたら順当だった


【準決勝 メキシコ戦】

今大会、一番の激戦だったのでは?

メジャーに詳しくないかたはご存知ないかもしれませんが、メジャーリーガーの大半は中南米出身の選手が多くメキシコはかなりの強敵です

日本の先発は近未来のメジャーリーガー佐々木

負けたら終わりの一発勝負、日本を代表する大舞台、相手は一線級のメジャーリーガー揃い、そしておそらく全30球団のスカウトの目が注がれている、と彼にはどれだけのプレッシャーがかかっていたのか一般人にはとても想像に及びません

まだ21歳の細身な青年が全力で投球する姿

3回までしっかりと抑え、まだまだいけると誰もが感じていたであろう2順目

打ち取ったであろう打球が不運にもランナーの出塁を許す

そして唯一といっていいコントロールミスを逃さす振り抜くメジャーリーガー

悪夢の先制3ランホームラン被弾

ランナーのためかたといい失点のしかたといい
「今日の流れは負ける流れ」
と感じた野球ファンは多かったのではないでしょうか

そんなイヤな予感が更に増すような岡本のホームラン飛球をもぎとるメキシコ

どうみてもツキも流れもメキシコにかたむいていました

そんなメキシコの先発はエンゼルスで大谷と仲良しの左腕サンドバル
(二度あることは…とか言わないように)

エンゼルスの先発陣は大谷とサンドバルの二本柱といってもいい好投手であり、左打者を並べた日本打線はサンドバルから1点がとれるのかどうかも怪しい

案の定5回まで得点の気配すらない厳しい状況でした

ただこのときまだ私は
「サンドバルが降板すれば3点なら…」
という気持ち

なぜならメキシコは投手陣がサンドバル一人といっていいほどエース級が少なく、残っている投手が右腕ばかりだったため3点差までは追いつけるだろうと

そして7回

野球はツーアウトから、なんていいますがまさにそれを目の当たりに

やってくれたぜ吉田!

それまで被弾した自分を責めていたのか、ダグアウトで真っ青になりながら祈るように戦況を見つめていた佐々木の喜びようが凄かった

喜んでるっていうより泣いてた
まだ勝敗は決まってないのに

どんだけ責任を感じていたんだろう
間違いなく人として大きく成長できただろうなぁ

これで一気に逆転ムードか

しかし相手もさすがにメキシコ
これまた近未来のメジャーリーガー、日本の大エース山本から8回の表あっというまの2点奪取

しかしここでもさすが吉田!
致命的にもなりえた3点目をしっかりとバックホームでさしスリーアウト

イヤな流れを再度たちきり首の皮一枚つながった

だが山本も顔面蒼白


8回裏、チャンスに代走は中野

「あれ、まだ周東じゃないのか?」

しかし山川がきっちりと最低限の外野フライで1点を返し一点差とし9回の裏に望みを繋ぐ

悲壮な雰囲気のなか先頭バッターは大谷

「大谷ならきっとなんとかしてくれる」

全ての日本人がそう願っていた
まさかの初球

見事にとらえた打球は右中間へ

叫ぶ球場、ヘルメットを飛ばして走る翔平

2塁上で自信もチームメイトも鼓舞するかのような雄叫び、吠える翔平

もう何かがおこる、おこらなくてはならない異様な雰囲気

そんな空気にのまれたのか続く吉田はフォアボール

ノーアウトなので歩かせたということはなく完全に空気にのまれたんでしょうね

ここで満を持して吉田にかえて代走周東
よくここまで使わずに我慢したな栗山
彼がかえってくれサヨナラ勝ちだ

そして…

どんな打順になってもチャンスでまわってくる星の元に生まれたのか、村上

ここまでヒットこそでてはいるものの2022年の成績、三冠王としての期待には全く応えられていない不振を極めている

吉田から「お前が決めろよ」指差しも目に入っていない

このときファンの気持ちは
「最悪でもゲッツーは勘弁してくれ」
「ここで決めて村神様に戻ってくれ」
この二つの感情が錯綜していたのでは

カウント1-1

真ん中外よりのおそらくツーシーム
連続フォアボールは避けたい心理が甘い球となってしまったのでしょう

迷いなく振り抜く村上
(そうだよ、ストライクをふれよw)

芯でとらえた打球が左中間後方を襲う
センターの追いかたを見るとフェン直(外野フェンス直撃)以上はほぼ確定!

「入れ!入れ!」

ドーン

やはりフェン直

「大谷はかえってこれる、あとは周東が…」


あ、ホームインしてる(@@


一瞬、大谷がスライディングしたのかとおもいましたがあんなに小さくないし細くないし

まさか令和になってリアルの試合でぴのが見られるとは

※ぴの=初代ファミスタ(1986)のナムコスターズの一番打者でゲーム内最速を誇るキャラ

先にホームインした大谷より先に歓喜の輪に入ってるとかどんだけ早いねん

しかもスライディングからガッツポーズジャンプの流れが中段キックキャンセルからの昇龍拳にしか見えない

おま、絶対ゲームのキャラだろw


ダグアウトも凄かった

打った瞬間、全員飛び出してきたはいいけど吉田は転んで一回転してるしw

牧原かな?それたバックホームの送球をちゃんとジャンプしてかわしてるw

とまあドラマのような映画のような試合となりました

グラウンド内に全員が集まって喜ぶシーンをとっているカメラ映像がもはや映画のワンシーンのようでこれも良かった

ヒーローインタビューではメジャー恒例のドリンクシャワーを佐々木と山本の二人が村上にかけているのも良かった

二人とも試合中は死にそうな顔してたから本当に勝てて心の底から嬉しかったんだろうなぁ

投手が打たれたときは打者が打つ
打者が打てないときは投手が投げ抜く

言うほど簡単にできることじゃないけどまさにお互いを助けあうチームプレイってやつなんでしょう

あまりにも出来すぎた試合で現実味にかけるけど、そのぶん実際におきてしまうと感動も半端ない

まさにベストバウト、そんな試合でした


ああ、決勝を書く気力が持たない…

ので決勝はもう少し簡単に後日 テヘ