隻眼元帥記

ドラクエ10の色々を。コツコツと執筆。

大富豪イベント観戦記 その2

(文中は敬称を略しています)

6月19日

朝から雨が降り続ける梅雨真っ只中、今日は一試合の予選が行われた。

迷えるどこチャ使いのはるみ、ルームも自信をも混沌に陥れるまるぷんて使いのまるぱんだ、茶化した発言で急所をつくチャットを得意とするす~さん。

激しい場外戦が行われると誰もが予想できる戦いが、今始まる。

【1ゲーム目】

楽しくいこう、という主催の言葉とともに始まるも、意外と静かな立ち上がりを見せる。

様子を伺いながら、当たり障りのない発言で物静かなはるみ、集中しているのか本気なのか、普段の茶化した発言が鳴りを潜めるす~さん。

いつもと少々雰囲気の異なる二人に戸惑いつつも手を進めるまるぱんだと私。

明らかに通常とは異なる雰囲気を打破したのはまると主催のいつものコミカルなやりとり。

順調にカードを切りつつ、チャットの手も止めないこの二人に、粛々とカードを重ねてくるはるみの手がかなり良さそうな雰囲気である。

私がいくつかの仕掛けを見せるも冷静に場をしのぎ、そのままはるみが一抜けを決めてしまう。続いて私、す~さん、まるとなった。

【2ゲーム目】

初戦の私の戦いぶりから、運営なのに本気でくるとは、というはるみの発言が飛ぶ。

遊びは全力でやるからこそ楽しいという持論をたった1ゲームで見抜くとは、やはりはるみ、只者ではない。

普段ならそうだそうだ遠慮しろ!と同調してもおかしくない、まる、す~さんが大人しい。手札か悪いのか、逆転の策略を練っているのか。

あまりに静かなす~さんに「ガチすぎじゃない?」と声が飛ぶも、あっさりと「やるからには真剣勝負だ」と正論が帰ってくる。場にいい意味での緊張感が走り、ガチンコ勝負の様相を呈す。

そんな中、大貧民スタートのまるが初手を3のスリーカードで口火を切る。革命をないと見切ったのか、4が大量に手元にあるのか。

この1手から腹の探りあいを兼ねたチャットが活性化し始める。明らかに都落ちを狙う主催に対し牽制をしまくるはるみ。初心者アピールを欠かさず、サクサク手を進めるまる。要所要所で権利をとりにくるす~さん。

三者三様の楽しみ方で場は進んでゆく。

しかしここでもトップに立ったのは、揺さぶりを見事に交わしたはるみ。かなりの手練手管で老獪なプレイを見せつけた。

2ゲーム目の結果も変わらず、はるみ、主催、す~さん、まるぱんだとなる。

この時点で主催が2連続富豪になったため、はるみの初戦突破は確実なものになった。最終ゲームに各人の意地とプライドが委ねられる。

【3ゲーム目】

ことここに至っては主蹴落とされての2位通過というドラマを狙うしかない私。しかし手札に強カードが少ない。予選初の3連勝を決めたいはるみだが、こちらもカードの切り方が芳しくない。

そんな二人がお互いを牽制しあうなか、絵札を中心に強カードを躊躇なく繰り出してきたのはす~さん。

中盤以降の革命があるのか、強カードが集中しているのか。この展開になると一番不利なのは大富豪のはるみだ。

富豪の蹴落としを回避しつつ、す~さんへの牽制も怠れないという消耗戦となる。合間合間のまるぷんてや相変わらずの誤字にも対応しなければならない。

勝負を決めたのは静かなる勝負人のす~さん。やはりというか強カードが集中していたようで、大富豪、富豪がなすすべもなく華麗な捲りで都落ちを決めての一抜けである。

勝ち抜けが確定しているとはいえ、はるみも無念さを隠しきれない。

最後はまるも意地を見せての富豪フィニッシュ。大富豪が大貧民へ、富豪が貧民への逆転劇で終了となった。

リザルト
 はるみ 70p
 す~さん 60p
 まるぱんだ 35p

普段の悪ノリが影を潜め知将っぷりを発揮したはるみ、口数を抑え少ないチャンスを狙い確実にものにしたす~さん、いつもと変わらず陽気なチャットを繰り広げたまるぱんだと、普段見せない一面が見れたり普段通りであったり。

これもまた大富豪の醍醐味ではないだろうか。

真剣に遊び、そしてそれを各人なりに楽しめたようにおもう。

「もっとやりたいねえ」

最後に呟いたまるぱんだの一言が全てを表していたのではないか、そんな風に感じる一戦であった。(了)


なお、この結果により、同ポイントの敗者同士による敗者復活枠を争うことが確実になりました。


対戦が増えるけど、楽しいので調整等を苦痛に感じない嬉しい悲鳴ってやつですね。