隻眼元帥記

ドラクエ10の色々を。コツコツと執筆。

THE FIRST SLAM DUNK

公開から3ヶ月以上たつのでさすがにネタバレもありかな、ということで

映画のお話です

トリニティはともかくここ一年ぐらいまともにドラクエにインしてないので記事がとっちらかっていますが極々一部の更新待ちの方のためにも色々書きます笑


話は戻って


原作どストライク世代ですから映画制作は気になってました

ましてや職人肌のイノタケ(原作者の井上雄彦氏)が自ら乗り出しての作品となれば気にならないわけがない

しかし…

公開前情報の評判がすこぶる悪い、悪かった

「声優がTVアニメと違う」
「3DCGでアニメなんて無理」
「声優を売り出してるような映像」
「観客席がチープ」

こんな声が大きく聞こえてきていました

正直なところこの時点ではTV放映まで見なくてもいいのかな~とおもっていたんですが、いざ公開されてみるとなんか前評判と全く違う雰囲気

最初で最後の映画化かもしれないので

「見ないで後悔するより見ておくか」

そんな軽い気持ちで忙しいなかちょっとあいた時間ができたのでフラッと新宿TOHO(いわゆるトー横のゴジラのとこ)へ

年に一回いくかどうかの映画館はいつもココだなあ

滅多にいかない映画館なので逆にあえて雰囲気を出すために必ずポップコーンとコーラを注文

席につきます


オープニングの登場シーンで泣いた(一回目)

たぶん感動で泣いたんだとおもうんですけど

「イノタケの絵が動いてるっ!」

下書きから順次登場し、階段から山王メンバーが降りてきて着色の流れは震えました


そして事前にわかっていたけど宮城リョータが主人公扱い

原作ではレギュラー5人のなかで一番掘り下げられていなかった(特に過去)メンバーが主人公というのが昔からの作品ファンにも新鮮味があって良いなと

小学生~中1のリョーちん可愛い

左手の赤いリストバンド(あとで意味がわかる)のアップから始まる伝説の山王戦

TVアニメでは描かれなかったファン待望の激戦が今、はじまる

冒頭「イッ」からのアリウープ

これで「あ、イノタケは原作完全再現を完璧にやる気だな」と一瞬で感じ一気に期待感に包まれました

そして試合間にはさむ過去の回想

父との別離
大好きな兄との悲しい別れ

回想のはさみ方に色々な意見はあるとおもいましたがリョータの物語であるならばこれは全然アリでしょう

試合だけを楽しみたかった人にはちょっと間が悪く感じるかもしれませんけど


そうそう団地でうるさいって怒られるシーン

私も団地経験者で同じような経験をしたことがあるのでなんか複雑な気持ちになりました

大人になるとどちらの気持ちもわかるし


ミッチー(三井寿)とのいざこざから事故って沖縄へ帰郷

尊敬する兄との思い出がつまった秘密基地での号泣にはもらい泣きせずにはいられない(2回目)


試合に戻って

赤木が個人戦で河田に敗北感を味わうシーン

よく見ると観客席の桜木軍団+晴子ちゃんの前の床に魚住が座ってるw

明確に書かれてないけど原作を知っていれば魚住であるとハッキリわかるw

さすがにコート横まできて包丁で桂剥きはリアリティがなさすぎてシーンそのものはカットされたとおもいますが芸が細かい

そのあとも場所をかえてちゃんと椅子に座って応援してるのもわかるw


試合も終盤に入り花道vsポールのリバウンド争いもリアルに再現

他にも細かく色々と再現されてるシーンがあるので注目して見てほしいです


そしてミッチーの3+1ポイントのプレー

原作以上にわざとファウルをもらう動きをきている(一回少しだけシュートフェイントをいれてる)のがよくわかります

まさに知性、頭脳プレー


ゾーンプレスに嵌められるリョータ

母の回想

前夜の彩子さんとの回想

からの~

BGMとディフェンスを切り裂いていくシーンに震えて泣く(3回目)

「いけっ、リョータ!」
「リョータ、いけぇ!」

まさか母ちゃん神奈川から広島までこっそり見にきてるなんて泣くじゃん


ついに一点差まで追い上げる湘北

いやね、原作覚えてるんですけどここも震えた


残りわずか

ルーズボールに飛び付く花道

渡せる相手は大嫌いな流川しかいない

でも負けるぐらいなら流川にでもと渡す花道

そんな花道の気持ちが通じたかのようにゴールをねじ込む流川

沸き立つ湘北ベンチ

この一瞬の流れに感動して泣く私(4回目)


ここから究極の無音シーンがはじまる


恐怖の沢北の切り込み

残り7秒での山王再逆転に名将堂本も勝利を確信したかのような渾身のガッツポーズ

あきらめずに走り出す花道

全力で戻る沢北と深津

ボールをよこせと吠える流川

ゴールにむかって飛ぶ流川

圧倒的なブロックで迎え撃つ沢北と深津

ゴール右45度(一番成功率が高い位置)で構えつぶやく花道


このとき全ての観客の頭にこのセリフが浮かんだでしょう

「左手は添えるだけ」

瞬間、自分では決められないと判断し好きではないはずの花道にパスを出す流川

安西先生に綺麗なフォームだ、と誉められたジャンプシュートとともにブザーがなる

綺麗な放物線を書いたシュートが静寂のコート上を舞う

そして…

Swish


一瞬の静寂が歓喜に包まれる

あの花道と流川が自然とハイタッチ

私も全身で震える、そして泣いてる(5回目)


ラスト、沢北の参拝からの伏線回収も良かった

「負けたことがあるというのが財産になる」

地味な名言でしょう


おっと長くなりましたが


すでに各所でわめいていますが

興味が少しでもあるなら映画館で見てほしい、そんな映画です

興味はあるけどTV待ちでいいや、とおもってTVで見るときっと後悔します。なんで映画館で見なかったんだろうって

それぐらいラスト数分の無音シーンは筆舌にしがたいほどのものがあり、映画館でしか味わえない貴重な体験だったと声を大にして言っておきます


感想は人それぞれですが私的には人生で2~3位を争う映画であったとおもいます


何度でも見れる映画ってそんなにない


それでは、さよならさよならさよならw