「俺は本気のショーヘイと戦わなければならないのか…」
マイアミに沈む夕陽を眺めながらつぶやくのは
マイク・トラウト
そう、MLBで過去3度のMVPを獲得した、自他ともに認めるキャプテン・アメリカだ
2023年WBC決勝
キャプテン・トラウトが率いるスター軍団はまさにMLBヒーローズ
前年のMVP、HRキング、首位打者などベースボールキッズなら誰もが憧れの一流選手ばかり
そんな無敵の彼らだが決勝の相手となるのは
野球星人が率いるNPBオールスターズ
ウルトラマンショーヘイ
ダルビッシュエース
ウルトラマサタカ
など数は少ないがトップメジャーリーガーをそろえた軍団にはトリプルクラウンGOD村上を筆頭にNPB兄弟が並ぶ
トラウトとショーヘイ
ミスターベースボール、トラウト
前人未踏の二刀流、大谷翔平
天使軍の双璧と呼ばれる二人は仲の良いチームメイトでもある
兄貴分のトラウト率いる天使軍において彼ら二人の人気、実力は群を抜いており、ロサンゼルスのみならず全米のスーパースターだ
前後に並ぶ二人の打力は脅威であり憧れであり、ベースボール好きを虜にしている、そんな二人がはじめて敵として本気で戦わなければならない
「全力で勝ちにいくさ」
ショーヘイが登板することはないだろうが手を抜く理由もない
「我々はベースボールの国の代表だ、負けるわけにはいかないのさ」
自分に言い聞かせるトラウトであった
決勝戦当日
専用のセレモニーはキャプテンが自国の国旗を手に入場するのだ
アメリカ国旗を手に入場するトラウト
まさにキャプテン・アメリカである
そして反対側からは日本国旗を手にしたショーヘイが入ってくる
キャプテン・アメリカ
vs
ウルトラマンショーヘイ
両国を代表するスーパーヒーロー達の戦いが、今始まる
この調子でノンフィクション小説を書いていると永遠に記事をアップできなそうなので、ここからは感想風にw
前日のメキシコ戦サヨナラ勝ちの余韻もさめやらぬなか、ターナーに先制のホームランをうたれてしまいましたが、すぐに村上が同点ホームラン
ここでいい勝負になりそうだという予感はありました
その後なんとか一点を追加できたのが結果としては非常に大きかった
ダルビッシュから大谷の継投は予測の範囲ではあったものの実際にやるとなると豪華このうえない
そして8回からドラマの筋書きが始まるわけです
某掲示板では一発病を心配されていたダルビッシュが本当に被弾
結果一点差に詰め寄られ、かつ最終回でトラウトまで打席がまわってくることが確定するわけです
これだけでも充分にシナリオくさいんですが9回の表、大谷が先頭にフォアボールを出してしまった
これでゲッツー(ダブルプレー)が出ない限りトラウトで終わることはなかったのですが
まさかのベッツが注文どおりのセカンドゴロダブルプレー
助演男優賞はベッツに決まった瞬間ですw
そして映画の締めのような
大谷vsトラウト
普段エンゼルスの試合を見ることがある私には冗談のような対決
日頃センターからしか大谷の投球を見ていないトラウトはどういう感覚で打席に入っていたのでしょうか
そしてカウントスリーツーから最高のスイーパーでの空振り三振
あれはトラウトでも打てない、打てるわけがないほどの完璧な最強のスライダーでした
帽子を投げ、グラブを投げ吠える大谷
スーパースターであることは間違いないのですが大きな大会での優勝経験はなかったのですよね
そんな大谷がはじめてといっていい手に入れたタイトルが本人が夢にまでみて目標にしていたWBC優勝とMVPを手に入れたわけですから、そりゃ興奮しまくりますわ
本当に嬉しそうでしたし、良かった良かった
侍ジャパンは三年後もあまり変わらないメンバーで挑めそうなので楽しみにしておきます