筆者主催のイベント。各対戦がどのような展開で進んだのか、プレイヤーも兼ねていた筆者の視点で観戦記風に書いてみます。文中は敬称を略させていただきます。
6月17日
この日が予選の組み合わせ発表と同時に予選の開始日となった日。
初日は2戦程度の対戦と予想していたが、出場者のご協力もあり初日から4戦もの熱い戦いが火蓋を切ることに。
【初戦は6組】
奇しくも同チーム内対決となるこの一戦、経験に裏打ちされた自信家のぴくるす、ゲーム全般において優れた分析力を発揮するオフィ、接待の鬼と呼ばれるぴろと、の3名の戦いとなるも、下馬評はややぴくるすが優位と見られていた。
大事な1ゲーム目。各人ともに様子を見ながら慎重な立ち上がりをみせつつ、お互いの手札を探りはじめる。場に出されるカードの状況から、ややオフィは苦しい手札のよう。
中盤から主導権を握ったぴくるすが順調に手札を減らしていくのを3人が必死で食い止めようとするが、そのまま上がりきってしまう。続けてぴろとも慎重にカードを処理しきる。
結果、1ゲーム目は
ぴくるす ぴろと 主催 オフィ
でフィニッシュ。
今回のルールでは、初戦に大富豪となると不利と予想されるが果たして。
2ゲーム目
オフィからのスタートであるが、やはりかなり厳しそうな手札。短期決戦では配られた手札の運もかなり影響が大きいため苦しそうである。色々と仕掛けるも、ぴくるす、ぴろとが難なく交わしてしまい、場は1ゲーム目同様に荒れることなく順当に順位が決まる圧勝となった。
2ゲーム目の結果
ぴくるす ぴろと 主催 オフィ
全てが決まる3ゲーム目。
ここで貧民以上なら勝ち抜きが決まるぴくるすだが、都落ちルールがある以上、大富豪のまま勝ちきる以外にないという、最も有利に見えてミスが許されない、かなり緊張する状況だ。
ここで仕掛けが入る、そう革命。通常時ならかなり優位であったであろうぴくるすの手札が動かない。しかしながら貧民、大貧民の二人もうまく状況がさばけない中で、ぴろとの手が止まらない。
あれよあれよと言うまにあっさりと上がりを決める。ぴくるすの都落ちが確定し、あとはリザルトを待つのみとなる。
結果は
大富豪 大富豪 大貧民 の、ぴくるすが70p
富豪 富豪 大富豪 の、ぴろとが72p
という僅差での差し切りが決まる逆転劇となった。
ある意味主催の狙い通りの結果となる激戦に、嬉しさ悔しさもひとしきりの対戦と言えるだろう。
【2戦は1組】
周囲からは死の組と目されるほどの腕自慢が組み合わせられた一戦。しばりのレイか、学生時代を大富豪に費やしたどんぐりか、底知れぬ自信をみなぎらせるドミニクか、激しい戦いが予想される。
1ゲーム目
やはり強者揃いだけあり、お互いの腹を探るようにカードが切られていく。いつも陽気なドミニクが不敵なチャットを合間にはさみ、腹を読まれないようチャットを控えるどんぐり、そんな二人を揺さぶるように挑発するレイ。
まさに心理戦の様相たが、これは普段から楽しく遊べている間柄だからとも言えよう。
この状況を打破したのは主催の私であった。牽制している間隙をつき一番乗りを果たす。続いてドミニク、どんぐりと続き、レイは無念の大貧民となった。
2ゲーム目
大富豪となった私の手札が悪い。都落ちはほぼ確定だろうということで、おとなしく三者の様子見に徹する。
ここで仕掛けてきたのはやはりどんぐり。大富豪の状況を察すると勝負手を躊躇なく繰り出していく。
手札にいまいち恵まれないドミニク、レイはひたすら防戦一方となり、そのままどんぐりが勝ち抜ける。
結果、2ゲーム目は
どんぐり ドミニク レイ 主催
となり混線模様。3ゲーム目に全てが委ねられた。
3ゲーム目
全員に勝ち抜ける可能性がある一戦。都落ちさせられるかどうかにかかっていたが、どんぐりの手札が強い。
大富豪に強カードが集中すると、初手革命以外に対応するのが不可能という典型例だろうか。運も実力のうちというが、他者3人は大きな見せ場も作れずに轟沈。どんぐりの独走となってしまった。
リザルト
どんぐりマン 72p
ドミニク 60p
あやなみレイ 25p
~閑話休題~
今回のルール、いかにしてイレブンバックを使うかというのがポイントではないだろうか。一時的な革命状態を作り出すこのルールは大富豪からしてみれば少ない数字の手札もある程度確保しておかねばならす、かといって革命中に使われると厄介というもの。
誰もが常に大富豪になる可能性を残したく採用したルールではあるが、かなり成功したとおもう次第。
さて、残りの対戦に戻ろう。
【3戦目は2組】
主婦?対決となるこの組。大富豪経験が上位のいあか、あらゆるイベントの鬼であるセラか、大富豪素人のままっぺが波乱を巻き起こすのか。
1ゲーム目
予想外に順調に手札を減らしたのはままっぺ。3人が手札の処理に苦慮するなか、あっさりと最後の2枚を場に出す。
誰もが「やられた!」とおもったその瞬間、画面に表示されたのは
反則あがり
見事に2枚の8が揃えて切られていた。初心者あるあるであるが、これで一気に場がなごむ。さすが愛されキャラのままっぺ。
改めてルールの説明をしながら場は進み、ままっぺのミスを活かした私が大富豪となる。
結果
主催 いあ セラ ままっぺ
またしても不利な初戦大富豪となった主催を誰がどう料理しにくるのであろうか。
2ゲーム目
やはりというか、いつもどおりというか主催の手札が悪い。ルールを把握しつつあるままっぺも不気味な存在だ。
しかしここで華麗に抜け出したのは貧民であったセラ。大富豪の仕掛けを華麗に交わし、貧民からの大富豪を成し遂げる。やはり初戦大富豪は余程良い手札に恵まれないとつらく、しばり・イレブンバックに苦しめられた。
2ゲーム目の結果は
セラ いあ ままっぺ 主催
ここもまた一気に混線模様となり、最終ゲームに全てが委ねられることとなった。
3ゲーム目
セラの手札が強い。富豪のいあが牽制するもあれよあれよというまに上がってしまった。本人は大富豪は苦手だ、と言っていたが、やはりイベントの鬼の異名は伊達ではなかった。
イベント開催発表と同時に特訓に励んだ成果を見事に発揮しての勝利である。4位にはなりたくないという発言は羊の皮をかぶっていただけなのだろう。
リザルト
セラ 85p
いあ 67p
ままっぺ 20p
いぶし銀らしく全て富豪でまとめたいあ、ルールを把握したらかなり強くなりそうなままっぺと、三者三様に個性を見せてくれた戦いだったようにおもう。
【4戦は4組】
主催がフレンドから紹介されたフレンドの集まりとなる一戦。慎重派が3人揃っており、長期戦が予想される。
先手をとったのはソウヤン。革命こそおこさなかったが、自信のほどをのぞかせる手札さばきで一抜けを決めた。
続けて主催が抜け、おーが、セオリツヒメとフィニッシュ。ここから波乱は起きるのだろうか。
2ゲーム目
虎視眈々と都落ちを狙う主催。珍しく見事なまでに革命からの都落ちが決まり、ソウヤンの悲鳴が響き渡る。そのまま主催が大富豪フィニッシュ。
やはりこのルール、腕だけでは簡単には決まらない。
1ゲーム目同様におーが、セオリツヒメと続く。この時点で予選初の2位による予選通過を主催
は狙っていたのだが果たして。
3ゲーム目
主催の手札がかなり悪い。両端がほとんどない状況というのは苦しい。おーがも手札に苦慮しているようで考える時間が足りないとこぼす。
そんな中で一人気を吐いたのはソウヤン。都落ちの屈辱をはらすかのように革命から怒濤の攻撃。
手を返す暇もなくそのまま上がりを決め、都落ち返しでのリベンジを達成。たしかに革命を起こしたのであった。
最後はセオリツヒメも意地を見せての富豪となり、この結果リザルトは
ソウヤン 75p
セオリツヒメ 45p
おーが 37p
大富豪から大貧民、そして大富豪とまさに波乱万丈の戦いで幕を閉じたのである。
4戦ともに様々な展開を見せたが、勝ち負けよりもドラマティックな展開に一喜一憂し、チャットでの心理戦もあり、楽しくやれたことが一番良かったのではないかとおもう。
予選が進むにつれて見知らぬ人同士の組み合わせも増えていくとおもわれますが、勝ち負けに固執しすぎず、引き続き楽しく遊べることを切に願います。